学習指導要領2(総則)
第1章 総説
第1節 改訂の経緯及び基本方針
●改訂の経緯
→時代変化(人口減少、グローバル化、技術革新)を認識、社会的ニーズの変遷を踏まえ、
新しい時代にふさわしい学習指導要領のあり方について諮問
→”よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る”という目標を学校と社会が共有すること
→社会に開かれた教育課程の実現(新しい時代に求められる資質・能力を得るため)
→6つの視点から学習指導要領を見直すとともに、カリキュラム・マネジメントの実現
①何ができるように
②何を学ぶか
③どのように学ぶか
④一人ひとりの発達をどのように支援するか
⑤何が身についたか
⑥何が必要か
新・学習指導要領 を公示(高校2018.03) ※施行2022.04
●改訂の基本方針
基本的な考え方
・「社会に開かれた教育過程」の実現 (これから求められる資質・能力を社会と共有)
・引き続き「確かな学力」の育成(学力の3要素)
・豊かな心と健やかな体を育成(道徳教育の充実や体験活動の重視、保健体育指導の充実)
具体的に
①資質能力の明確化
・資質能力を”3つの柱“に再整理(知識技能、思考判断表現、学びに向かう力・人間性)
②主体的・対話的で深い学び の実現に向けた授業改善
・主体的・対話的で深い学びの視点
・ひとつひとつの学習活動の質の向上
・単元などのまとまりの中で学びを実現
・柔軟な見方・考え方をできるよう
・基礎的な知識・技能の確実な習得
※高大接続改革の視点、卒業までにどのような資質・能力を身につけるべきかという視点
③カリキュラム・マネジメントの推進
教育課程の改善を常に意識し、学校全体として学習効果の最大化を図る
(教科横断的な学習、時間配分、人的・物的体制の確保など)
④教育内容の(主な)改善
理数教育の充実、道徳教育の充実、外国語教育の充実、職業教育の充実
【キーワード】
●SDGs(持続可能な開発目標)
→国連で採択。「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、2030年を年限とする17の国際目標。
●AI
●IoT(モノのインターネット)
→これまではPCどうしがインターネットでつながっていた。これまでインターネットに繋がっていなかったモノをつなぐことをIoTという。
●Society5.0
→日本が目指すべき未来の姿として内閣府が提唱。
→「仮想空間」と「現実空間」を融合させたシステムにより、経済発展と社会課題の解決を両立する人間中心の社会。
→これまでの情報社会(Sciety4.0)では、情報の共有が不十分。Sciety5.0で実現される世界には、IoT、ITを駆使しての、社会課題解決や新たな価値創造をもたらされる。
第3節 道徳教育の充実
●改訂の要点
・高等学校教育の基本と教育家庭の役割
→道徳教育の目標「人間としての在り方生き方を考え、主体的な判断のもとに行動し、自立した人間として他社とともにより良く生きるための基礎たなる道徳性を養うこと」
→道徳教育の留意点「主体性のある日本人の育成に資することとなるよう留意する」
・道徳教育に関する配慮事項
→道徳教育は学校の教育活動全体を通して行うもの。
(校長の方針のもと、道徳教育推進教師を中心に。)
→公民の「公共」「倫理」並びに特活が、道徳教育の中核的な場面と示した。