協調学習授業デザインハンドブック 東大CoREF
「知識構成型ジグソー法」という手段を用いて、協調学習を実現する手引が以下のサイトからご覧いただけます。資料請求して読んで見ました。
背景
●講義型授業の限界(否定的な立場ではない)
ただわかるで終わる。使える知識になりにくい。
協調学習の基本的な考え方
●一人ひとりのわかり方は多様
●納得し表現したことは「使える知識」になりやすい
建設的相互作用
・考えを外にだす
・他の考えを自身の考えと組み合わせより良い考えをつくる
これらによって理解が深まる。
●協調学習が実現される条件
・一人では十分な答えが出せない
・課題に対して「違う考え」をそれぞれもち、考えを出し合い良い答えを作れる期待感
・より良い答えをつくる過程が一筋縄でいかない
知識構成型ジグソー法
●建設的相互作用を起こすための型(ただのグループ活動✗)
型は以下を担保。
・私には伝えたいことがある
・私の考えが相手に求められる
・相手と考えると考えがブラッシュアップされる
✗単なる伝え合い ✗単なる教え合い が目的ではない
●前提の考え
・どの子も資質能力がある
・資質能力を使う必然性がある環境があれば自然と発揮する
⇒教師の役割は「資質能力を使う必然性がある環境」の整備
環境整備の一つの手段として、「知識構成型ジグソー法」がある
●段階
①課題について自分の考えを持つ。
一連の学習を通じて答えをだしたいメインの問にまず答えさせる
★「一人では十分な答えがでない」問いであること★
②エキスパート活動
問いに対して教師が異なる角度から答えの部品を用意する。
小グループに分かれ、この部品について学ぶステップのことを指す。
「私には言いたいことがある」をいう自覚をつくる準備段階。
③ジグソー活動
②で得た答えをあつめ、「一人では十分に答えのでない問い」の答えを作成。
④クロストーク
全体で共有。
⑤改めて自分の考えをまとめる。
●授業づくりのポイント
・課題設定
・単元の中での本時の位置付けを意識
【読了】3分間コーチ
・変化の前、事が起こる前にコーチする
・部下の問題を解決するのでなく、自分で問題解決できる部下を育てる。
・部下はアドバイスよりもブレーンストーミングの相手を求めている
・コミュニケーションで頭が整理される
・いつでも声をかけて良いよ✗ こちらから声をかける
・部下の肯定的な態度や行動を承認することで、自信につながる
・話を聞く
・未来に向けた問いを共有し続けないと、人の頭は非生産的な問いに占拠される
・what's in it for me? わたしはそれによってどうなるか。部下は常にこれを意識している
・コーチ型マネージャー 支持命令形✗ 教えるのではなく気づかせる。やらされるのではなく、自発的にやりだすのをまつ
日本の子どもたちの学力の現状
国際的な学力調査(PISA、TIMSSが代表格)の結果から、
日本の子どもたちの学力は比較的高い現状が見て取れます。
また、文科省が実施する全国学力・学習状況調査の結果から、
教科に対して興味関心の高い子供ほど正答率が高い傾向にあることがわかります。
グローバル化、技術革新など、これから更に国際競争が激しくなっていく中、国際的にみて高い学力を維持することは今後の国力へ大きく影響しますので、教育は非常に重要な役割を担っていくと言えます。
したがって、1教員にとって、「主体的、対話的で深い学び」を授業において実現し、子どもたちの興味関心を高め、確かな学力を身に着けさせることが求められています。
TIMSS
TIMSS2015特徴
●順位… 数学・理科ともに、上位
●関心1… 〃 、「楽しい」「役立つ」と解答した生徒増(前回比較)
●関心2… 〃 、小4と中2を比較すると、「楽しい」と回答する生徒数減
全国学力・学習状況調査
2019年度の特徴
●A問題B問題形式廃止 → 知識と活用を一体的に問う調査
●中3で英語調査
結果について
正答率 国語およそ7割、数学およそ6割、英語およそ5割
●数学…関数弱い(数学的な課題解決能力が中3段階では他の能力に比べ定着が弱い)
●英語…書く、話すが弱い
質問紙調査からわかること
●興味関心と正答率の比例関係
●授業への主体性と正答率の比例関係
●英語の重要性への理解…8割が肯定的な認識
●自己肯定感…8割程度は感じている