生徒指導提要2

第5章 教育相談

 

第1節 教育相談の意義

●教育相談とは

・単に生徒の課題を解決するだけでなく、生徒が主体的に考え、行動できるようにしていくためのもの。

自己理解を深めさせ、人格の成長への援助を図るもの。

特定の教員だけが行うものではない。

 

●生徒指導∋教育相談(あくまでも生徒指導の一環)

 生徒指導・・・「集団」に焦点を当てたもの。(結果として個の成長にもつながる)

 教育相談・・・「個」に焦点を当てたもの。

 

第3節 教育相談の進め方

●活用できる手法 8つ

1 グループエンカウンター

 →グループ活動を通して、人間関係作りや相互理解が進む。

2 ピア・サポート活動

 →生徒同士が支え合う関係を創るためのプログラム

3 ソーシャルスキルレーニン

 →社会性を育てる方法。

4 アサーショントレーニング

→自分の伝えたいことを伝えるための方法。

5 アンガーマネジメント

→怒りの対処法を学ぶ

6 ストレスマネジメント教育

→ストレスの対処法を学ぶ。知識を学習した後、“リラクゼーション”や“コーピング(対処法)“を学習。

7 ライフスキルレーニン

→安全、健康に生きるためのトレーニング。

8 キャリアカウンセリング

→将来の生き方を考え、職業観を育む。

 

●カウンセリング技法

つながる言葉かけ(いきなり本題に入らない)、傾聴、受容、繰り返し、感情の伝え返し、

明確化、質問、自己解決を促す

 

第4節 スクールカウンセラー、専門機関との連携

スクールカウンセラー等活用事業

 問題行動の「未然防止」「早期発見」「早期対応」をするために、生徒の相談を受けたり、

 関係機関と連携して必要な支援をするための事業。

 

 スクールカウンセラー「臨床心理」の専門家

 主な職務 →アセスメント活動(問題行動のアセスメント(見立て)を示す)

      →保護者、教職員への支援・相談・情報提供

 

●スクールソーシャルワーカー活用事業

 ソーシャルワーカー社会福祉の専門家

 主な職務 →生徒が置かれた環境に働きかけ、家庭・学校・関係機関をつなぐ。

      →保護者、教職員への支援・相談・情報提供